私が行政保健師から産業保健師に転職した方法

今回は私が実践した転職活動の方法を紹介したいと思います。是非参考にしてみてください。

保健師資格者の求人を見つける方法は大きく分けると2通りあります。

まずは、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきたいと思います。

方法1 行政機関・医療機関のホームページや求人広告に掲載された求人を探す

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【メリット】
特に無し。しいて言えば、偶然見つけた時、その求人に出会ったことに何かしらの運命を感じる。

【デメリット】
・効率的に求人探しを進めるのが難しい
ある程度希望の条件や働き方を決めてから探すことになると思いますが、比較するのに十分な数の求人を確保するのはかなり難しいです。

・求人先に関する詳細がわかりにくい
求人を出す側は基本的に求人が魅力的に見えるような書き方をします。本当に知りたいことはなかなか分からないケースが多いです。

・ライバルが多い
大々的に募集している場合は、その分ライバルも多いことを覚悟しなければなりません。

方法2 専門の求人紹介サービスで求人を探す

私はこの方法で今の職場を見つけました。

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【メリット】
・求人探しの効率・精度が格段にアップする
一ヶ所に多くの求人が集まっているので、選択肢も増え、効率的に比較しながら応募先を選んでいくことができます。

公式サイトの検索機能を使って自分で探すこともできますが、アドバイザーにメールや電話で希望の条件を伝えて、それに合った求人を紹介してもらえばさらに効率的です。

・求人先に関する情報量が多い
各求人紹介サービスで独自に情報収集が行われているので、普通なら求人票に載ることが無いようなマイナス面の情報なども知ることができます。

・一般公開前の求人を入手できるので、ライバルが少ない
利用者限定の「非公開求人」というシステムを導入しているところが多いです。大々的に募集が行われないため、ライバルの数も少なくなります。

※「非公開求人」になる求人は基本的に応募が殺到しやすい以下のような求人です。

  • 産業保健師や学校保健師などの希少求人
  • 年収650万円以上の高収入求人
  • 仕事の負担が少なく、かつ収入がそれなりに高い求人

・プロのアドバイザーのサポートを受けることができる
面接の設定や条件交渉など、基本的なやりとりはすべてアドバイザーに代行してもらえるので、自分は転職活動に専念できます。また、面接の練習や履歴書の添削などもお願いできるので、採用の可能性を上げるためにもぜひ活用したいところです。

【デメリット】
特に無し。

ただし、求人紹介サービスにはいくつでも登録することができますが、私のように6つも登録すると混乱してしまい、うまく使いこなすことができません。多くても3つくらいにしておくことをおすすめします。

私が利用した求人紹介サービスのなかでもおすすめのサービス一覧

まず、「保健師専門」という求人紹介サービスは無く、「看護師・保健師・助産師」の求人を一手に扱うのが一般的なようです。登録・利用にお金をとっているところは存在せず、すべてのサービスが無料になっています。

現在国内に30以上のサービスが存在しており、私はそのなかでも口コミなどで評価が良い6つのサービスに登録して利用しました。

そのなかでも皆さんに自信を持っておすすめできる2サービスを紹介したいと思います。

■マイナビ看護師
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私が最終的に応募する産業保健師の求人を決めたのが『マイナビ看護師』です。

私が勤務を希望するエリアに関しては、「良いなぁ」と思う求人を比較するためにピックアップしていったら、1番多くの求人が集まりました。特に医療機関以外の求人(企業や学校、保育園など)が他のサービスより多かったです。

産業保健師の場合、「医療機関」とは違い、「企業」を意識した採用対策が必要になるのですが、一般職者向けの転職支援も行っているマイナビグループだけあって、かなり質の高いサポートを受けることができました。

【マイナビ看護師の特徴まとめ】

  • 産業保健師や学校保健師などの求人が見つかる可能性が高い
  • 定着率重視で求人収集しているらしく、安心して応募できる求人だけになっている
  • 拠点が多いので全国どのエリアでも内容の濃いサポートが受けられる

» 『マイナビ看護師』
公式サイトはこちら

■レバウェル看護

『マイナビ看護師』と同じくらい求人の選択肢が充実していました。こちらはIT関連の人材紹介会社レバレジーズが運営しており、信頼度が高いです。

最初に登録したのが『レバウェル看護』だったので、アドバイザーにいろいろ相談させてもらいました。対応がとても親切なので、こういったサービスを利用するのが初めての方でも気軽に利用できると思います。

【看護のお仕事の特徴まとめ】

  • IT企業の求人紹介も行っているレバレジーズの運営なので、医療機関以外の求人も豊富
  • 対応が早いので、スムーズに転職活動を進めていくことができる

» 『レバウェル看護』
公式サイトはこちら

求人紹介サービスを利用してみようと思っている保健師さんへ

私は本格的に求人探しを始めると同時に求人紹介サービスを利用し始めましたが、今考えると「転職を考え始めた時点で登録しておけばよかったなぁ」と思います。そうしていればもっとスムーズに求人探しをスタートできたと思います。

転職が未定の方でも登録して、就業相談や情報収集に役立てることができるので、少しでも転職の可能性がある方は前もって登録しておくことをオススメします。

ときどき求人を見たり、気になったことをアドバイザーに質問してみたりするだけでも、転職に前向きな気持ちになって、自信がつくと思いますよ!

転職活動で解った病院保健師の求人傾向

病院では看護師の募集は頻繁に行われていますし、随時募集となっているところもあれば、色々な雇用形態で採用しているのですが、保健師を採用している病院というのは、それほど数が多いという訳ではありません。

また、医療関係者であれば知っているでしょうが、患者として病院へ行くのが一般的である人にとって見れば、病院に保健師が勤務していること自体知らないという人も多いでしょう。

そこで病院で保健師はどのような仕事をしているのか見ていきたいと思いますが、保健師の仕事というのは、健康やメンタル面に関する相談が一般的になっているので、病院でも仕事内容は基本的に変わりません。

病院では医師が直接相談に乗ってくれる場合もあるのですが、医師は次の診察を控えているので、それほど長い時間をかけて相談を行うことはなく、せいぜい数分が限界でしょう。

それでは病院が困ってしまう場合もあるので、大きな病院では保健師を雇い、健康面やメンタル面のことをじっくりと相談できるシステムを導入しているため、病院でも保健師を採用しているところがあるのです。

■求人例
雇用形態:常勤
勤務施設:病院
募集人数:1名
勤務時間:9時から5時まで
休日:土、日、祝
このような感じが一般的によく見かける病院の求人例です。

病院の求人は保健師の募集であれば非公開になっている場合もあるのですが、一般的に公開されている求人も多いので、それ程就職するのが難しいという訳ではありません。

上記求人例では募集人数を1名としているのですが、病院で採用している保健師の人数は少なくなっているのが一般的なので、看護師のように大量募集を行うということはまずありえないものの、それほど倍率が高くなる勤務施設ではないため、待遇も比較的よくなっていることから、働きやすさでいえば恵まれていると言えるでしょう。

ただし、病院の勤務では、保健師であっても夜勤を行う必要がある求人も存在しているので、しっかりと稼ぎたいという人は、夜勤のある求人に応募してみるという方法もお勧めです。

産業保健師としてのスタート

転職を経て、私は現在、企業内健康管理室で産業保健師として働いています。

というわけで産業保健師の役割に関する基礎的な部分を紹介していきたいと思います。

まず、保健師の方だけではなく看護師の方にも役立つように産業看護師と産業保健師の違いについて書いてみます。

民間企業の医務室には、基本的に看護師や保健師が勤務しているので、求人票を見てみると、産業看護師募集と書かれている場合もあれば、産業保健師募集と書かれている場合もあります。

もちろん看護師と保健師では全く仕事内容は異なっているのですが、民間企業の医務室で勤務する場合には、看護師と保健師の違いはほとんどありません。

ようするに看護師であっても保健師が本来行うべき仕事をやっているということなのですが、それなら全ての企業が産業看護師を募集するのではと思うでしょう。

そんな中、あえて産業保健師を募集するにはそれ相応のわけがあるからです。近年ではストレス社会と言われていて、ストレスが原因で病気になり、休職してしまう人や退職してしまう人もいるのです。

しかも社員がストレスで退職したり、休職したりすると、すぐ裁判沙汰にする人も多くなっているので、このようなトラブルを未然に防ぐためにメンタルケアのプロである保健師に限定して採用する企業も存在しているのです。

よって万が一ケガや病気をしたときにも対応できるようにすることや、健康管理などに力を入れている企業では産業看護師を募集しますが、メンタルケアを重要視している企業は産業保健師を募集します。

中には看護師と保健師の両方を採用している企業もあるのですが、このような場合には待遇が変わってくるのでしょうか。実際には看護師と保健師で待遇に差が出てしまうことはほとんどありませんが、あるとすれば資格手当を支給するときに、保健師の方が若干高くなっているということはあります。

また、基本的に会社の給料は会社が決定しているので、会社によって待遇というのはかなり異なってしまいます。

よって勤務年数によっては看護師の方が給料はよくなっているということもありますし、初任給を全く一緒にしている会社もあれば、経験年数によっては看護師の方が待遇がよくなってしまうというケースもあります。

求人を探している方は自分のスキルを必要としている企業を見つけることがポイントになってきますね。

転職活動を経て…

お久しぶりです。

この春から新しい職場で働き始めることになりました。

そのための転職活動で忙しく、このブログの更新も止まっていたのですが、これを機にまた始めてみたいと思います。

次回からは新しい職場のことや転職活動のことについて書いていく予定です。誰かのお役に立てれば幸いです。

行政保健師として働くメリットってなんだ?

どのような職業であってもメリットやデメリットがあるように、行政保健師にも当然メリットとデメリットがあるのですが、行政保健師のメリットやデメリットを紹介させていただきますので、行政保健師を目指している人は参考にしてみてください。

行政保健師というのは公務員の保健師なので、非常に安定しているという事が行政保健師最大のメリットと言えるのですが、他の公務員のように仕事が楽という訳ではなく、かなりハードで難しい専門的な仕事となっていますし、保健師の中では初任給が比較的安くなっている事が多いのも特徴です。

しかし、昇給やボーナスはしっかりとあるので、初めは給料が安い状態であっても、長年続けていく事で給料は徐々に上がっていく事は確実である為、長期間勤務したいと希望する保健師に向いていると言えます。

更に行政保健師はかなりやりがいのある仕事になっているので、保健師としての腕を存分に発揮したいという人にも向いていると言えるのですが、このようなメリットだけではなく、きちんとデメリットも把握しておく事が大切です。

行政保健師は産業保健師のように会社に所属している人のみを対象としている訳ではなく、学校保健師のように学校に通っている教師や生徒のみを対象としている訳でもないので、市町村で採用してもらえば全ての市町村民が対象ですし、都道府県に採用してもらえば全都道府県民が対象となります。

しかも各家庭に訪ねていくような仕事も多いですし、相談を受ける内容は健康に関する事だけではなく、メンタル面に関する事も多いので、メンタル面に関する事は特に幅が広くなっている事から、後で苦情を言われる事も多いのです。

よって仕事のハードさが最大のデメリットと言えるのですが、ハードとはいっても病院勤務のような夜勤で肉体的に疲れるというパターンではなく、精神的にまいってしまうというパターンなので、かなり精神面も鍛えておく必要があります。

他人はデメリットだと思っていても、自分はメリットだと思える事もあるので、やはり自分で仕事を行ってみると良いでしょう。

行政保健師の魅力について

行政保健師の魅力は幅広く地域住民の生活に関われるところではないでしょうか。仕事内容は産業保健師のように限定されず、高齢者や身体障害者を対象とする福祉サービス、母子保健サービス、児童の家庭や虐待の問題、国民健康保険に関わる仕事もあります。必ずしも自分の望む分野で活躍出来るとは限りませんが、どれも地域住民の健康に携わる遣り甲斐の大きな仕事です。

産業保健師の場合、仕事内容は限定的なのでより自分に合う仕事を選ぶ事が出来ます。しかし限定的だからこそ得られる遣り甲斐はあまり大きくない、という面があるのではないでしょうか。狭い範囲での活躍は保健師としての目線も狭くなってしまいます。その点行政保健師はそれぞれの分野でも全体を見て活躍する必要がありますから広い視野を養う事が出来るのです。

最近は産業保健師が脚光を浴び人気の職業になっていますが、保健師として十分に活躍したいのであれば私は行政保健師をお薦めします。公務員試験も受けねばならないのでハードルは高いですが得られるものは大きいと思います。

本庁勤務では行政保健師として充実感を得られました

行政保健師と聞くと保健所や保健センターで働く保健師を想像する方が大半と思います。私自身も「恐らくは保健所や保健センターで働く事になるだろう」と考え準備をしつつ採用試験を受けました。行政保健師の7割は保健所と保健センターで働いている事を知っていた為です。

しかし初年度で配属されたのは予想外に本庁勤務でした。保健師らしい仕事を期待していた私にとって本庁勤務は事務的な業務が多くて想像していたものとは大きく異なりました。母子保健指導や高齢者に関わる仕事を希望していた私は本庁勤務が分かった時にガッカリしたものです。

しかし行政や福祉サービスの基盤に関わる業務に携わるようになると仕事がなかなか面白くなりました。各種サービスの基盤を充実させるのは保健師としてなかなか遣り甲斐の大きい仕事だからです。個々の保健指導では得られない充実感は非常に魅力的でしたね。保健師は様々な形で社会に貢献出来るのだなと思ったものです。

今は最初の希望が叶って保健所勤務となりましたが、また本庁でも働けたら嬉しいですね。